女がひとり頬杖をついて
茨木のり子 詩
『おんなのことば』の対になる、茨木のり子二冊目の詞華集です。
大ベストセラー詩集『倚りかからず』から「倚りかからず」「鄙ぶりの唄」「笑う能力」「系図」「水の星」を採り、最愛の夫への鎮魂歌を収めた詩集『歳月』からは「ひとり暮し」「なれる」の二編を収録しました。
そして圧巻は、長詩「りゅうりぇんれんの物語」です。
日本軍が強制連行した中国の若い農民の苦難の物語で、生前の茨木さんは、小冊子にしてでも多くの人に読んでほしいと願っていました。
童話屋の『おんなのことば』『女がひとり頬杖をついて』『わたくしたちの成就』三冊で、詩人・茨木のり子さんの詩業のほぼ全容が俯瞰できます。
- A6・160頁
- 定価(本体 1,500円+税)(2021.6.8より新価格)
- ISBN978-4-88747-078-1