石垣りん詩集 表札

石垣りん詩集 表札

石垣りん 詩

詩人・石垣りん(1920~2004)の詩文庫サイズ・詞華集です。

 

子どもの時から詩を書くのが好きだった石垣りんさんは、働いたお金で自由に本を買い、

詩の投稿もしたいという一心で 早くより 東京・丸の内の銀行に就職しました。

勤めのかたわら詩を書き、一家六人の家族の暮らしを支え、太平洋戦争の頃に

多感な二十代を過ごしました。そうした生活苦さえも 詩作の糧にしてしまうしたたかさを発揮して、

「表札」など文学史にのこる名詩を生んだのです。

世の中を鋭く観察した詩 や反戦詩は、今を生きる私たちに 勇気を与え、また反省をも促します。

童話屋の詩文庫にはかつて『空をかついで』『レモンとねずみ』(品切)といった

ロングセラーがありましたが、2020年に生誕100年を迎え、装いもあらたに、

これぞ石垣りんという作品を厳選した 童話屋の詩文庫・決定版です。

 

目次

表札/雪崩のとき/挨拶/弔詞/崖/赤い紙の思い出/いじわるの詩

その夜 貧乏/家/夫婦/私の日記/落語/すべては欲しいものばかり

シコタマ節/くらし 私の前にある鍋とお釜と燃える火と/洗たく物

儀式/脊椎の水/レモンとねずみ 用意/空をかついで/かなしみ

シジミ/花/村/太陽の光を提灯にして/幻の花  …全29編

 

「石垣さん」  谷川俊太郎

「弔辞」    茨木のり子

編者あとがき「石垣りん小伝」 田中和雄

  • A6・160頁
  • 定価 1,650円 (本体1,500円 + 税)
  • ISBN978-4-88747-143-6