石垣りん詩集 私の前にある鍋とお釜と燃える火と
石垣りん 詩
この詩集は石垣さんの初めての詩集です。1959年に書肆ユリイカより出版された第一詩集の復刊です。表題と同じタイトルの詩のほか42編の詩篇が入っています。細番手の木綿を染めたクロス装に銀箔押しの表題を施し、手にする喜びまで味わえる一冊に仕上げています。日常の尊さをあらためて感じさせる、長く棚に置きたい詩集です。
冒頭の「原子童話」という詩をご紹介します。
戦闘開始
二つの国から飛び立つた飛行機は
同時刻に敵国上へ原子爆弾を落しました
二つの国は壊滅しました
生き残つた者は世界中に
二機の乗組員だけになりました
彼らがどんなにかなしく
またむつまじく暮したか―
それは、ひよつとすると
新しい神話になるかも知れません。
◆目次
原子童話 挨拶 よろこびの日には 私の前にある鍋とお釜と燃える火と 日記より 手 峠 犬のいる露地のはずれ 夫婦 用意 私はこの頃 その夜 落葉がみんな私に など42編
- 定価 2,200円 (本体2,000円 + 税)
- ISBN








