葉っぱのフレディ いのちの旅

葉っぱのフレディ いのちの旅

レオ・バスカーリア 作
みらいなな 訳
島田光雄 画

この絵本を、自分の力で「考える」ことをはじめた子どもたちと
子どもの心をもった大人たちに贈ります。
わたしたちはどこから来てどこへ行くのだろう。
生きるとはどういうことだろう、死とは何だろう。
人は生きているかぎりこうした問いを問いつづけます。
この絵本が自分の人生を「考える」きっかけになってくれることを祈ります。

この本はアメリカの著名な哲学者レオ・バスカーリア博士が書いた
生涯でただ一冊の絵本です。

この絵本の原書を手にしたとき、編者はすぐに出版を決意し
契約にサインしました。
絵本の中には編者の決意をうながすキーワードがありました。

 CHANGE IS NATURAL

作者のバスカーリア博士は敬虔なクリスチャンです。
変わることは自然なことだ、死もまた変わることの一つだ、と書いています。

日本人の死生観と同じです。
そして、物語は、春に生まれた葉っぱのフレディが、
夏にはよく働き成長し、秋には紅葉し、
冬には死ぬけれど、また春に生まれるという、いのちの循環を書いたものです。
出版後、原書をあらためて読み直して、
このフレーズを探したのですがどこにもありません。
未だもって不思議なことだと思っています。

この地球上では太古の昔から、いのちの循環が行われています。
バスカーリア博士は、子どもたちに向かって絵本を作るとき、
哲学のみならず自然節理の観点からも、生態系循環の真実を語りました。

2025年3月、「葉っぱのフレディ」は出版累計120万冊に達しました。
真実に根ざした絵本ですから、これからもたくさんの読者の方に読まれていくのだと思います。

  • B5・32頁
  • 定価(本体 1,500円+税)
  • ISBN978-4-88747-002-6