女がひとり頬杖をついて

女がひとり頬杖をついて

茨木のり子 詩

『おんなのことば』の対になる、茨木のり子二冊目の詞華集です。

大ベストセラー詩集『倚りかからず』から「倚りかからず」「鄙ぶりの唄」「笑う能力」「系図」「水の星」を採り、最愛の夫への鎮魂歌を収めた詩集『歳月』からは「ひとり暮し」「なれる」の二編を収録しました。茨木さんの詩によって、生きとし生けるものへのいとおしみの感情が誘い出されます。そして圧巻は、長詩「りゅうりぇんれんの物語」です。日本軍が強制連行した中国の若い農民の苦難の物語。生前の茨木さんは、小冊子にしてでも多くの人に読んでほしいと願っていました。

童話屋の『おんなのことば』『女がひとり頬杖をついて』『わたくしたちの成就』三冊で詩人・茨木のり子さんの詩業のほぼ全容が俯瞰できます。

 

目次

 

倚りかからず/学校 あの不思議な場所/こどもたち/ 対話/鄙(ひな)ぶりの唄/ひとり暮し/笑う能力/ 時代おくれ/道しるべ/木の実/血/なれる/水の星/ 小さな娘が思ったこと/りゅうりぇんれんの物語 …ほか全26篇

  • A6・160頁
  • 定価(本体 1,500円+税)
  • ISBN978-4-88747-078-1

関連書籍