いそがなくてもいいんだよ

いそがなくてもいいんだよ

岸田衿子 詩

小さい時から絵を描くことが大好きだった岸田衿子さんは

大人になっても自由奔放に詩を書き童話を作り、絵を描いて暮らした詩人です。

ある時、幼な友達の詩人の影響を受け、森の奥の山小屋で絵描きのかたわらスケッチブックに詩を書きはじめ、ことばのデッサンに取り組むようになりました。絵本を書いてもエッセーや詩を書いても、衿子さんの主調音や色づかいは変わりません。衿子さんの四行詩に「一生おなじ歌を 歌いつづけるのは だいじなことです むずかしいことです」とあります。

 

この詞華集を美しく飾る、花や実のカラー挿絵を描いたのは、植物学者で画家の古矢一穂さんです。

表題『いそがなくてもいいんだよ』という一行は、「南の絵本」という詩の一節です。

 

目次

南の絵本/なぜ 花はいつも/わたしはえのぐをといた/いぬふぐり

たんぽぽ 小鳥が一つずつ/花のかず/あかるい日のうた/あさっておいで

いつのまに 春は /曇り日なら/この季節は あかるすぎて

雲は永遠に完成しない/草をわけて 続く道と/ 絵日記/星はこれいじょう

かぜとかざぐるま/かぜと木/島に出あうたびに/南の村 /海をわたるために

まぶしい花火の終ったあとで/だれも いそがない村/足おと /木の影

星Ⅰ/星Ⅱ/汀は つめたければ/うたをうたうのはわすれても

地球に 種子が落ちること/一生おなじ歌を 歌い続けるのは/古い絵

棗のうた/ くるあさごとに/忘れた秋/さがしにゆく/忘れた国

アランブラ宮の壁の/白い花 /移る季節/毬Ⅰ/毬Ⅱ/小学校の椅子/冬の旅

雪の絵本/一本の木は/雪の林の奥では/告白/てがみ…全49編

  • A6・128頁
  • 定価 1,870円 (本体1,700円 + 税)
  • ISBN978-4-924684-83-6