かへろが鳴くからかぁへろ
北原白秋 詩
白秋の童謡と呼ばれている詩は千編以上もありますが、作曲され歌になった詩を除けば、ほとんど人目に触れたことがありません。白秋の童謡は現代詩に限りなく近く、深いメッセージに満ちています。山田耕作らの作曲により名曲になっているので、つい歌ってしまいます。しかし黙読したり、声に出して読んでみると、たちまち白秋の言葉の魔法にかかり、大自然のいのちの流れを感じて、そうとは知らぬ間に子どもの心に還っていくでしょう。この詞華集「かへろが鳴くからかぁへろ」と第一巻「この道はいつか来た道」のなかへ、白秋童謡の名詩は細大もらさず収録しました。
目次
かへろかへろ/山のあなたを/白いもの/花/ちんちん千鳥/子供の村/ 五十音/兎の電報/あわて床屋/夕焼けとんぼ/雨ふり/お母さま/ 今夜のお月さま/からたちの花 ...他、全51篇
- A6・160頁
- 定価 1,375円 (本体1,250円 + 税)
- ISBN978-4-88747-095-8