宮沢賢治の心を読む(Ⅱ)
草山万兎(河合雅雄)著
「どんぐりと山猫」のナゾ解きはこうです。
だれが一番偉いのかというどんぐり裁判で、一郎の答えは「ばかで、めちゃくちゃで、まるでなっていないようなのが、いちばんえらい」そのココロは、「いろんなどんぐりが在って雑木林は楽園になる。だからみんな偉い」というのでした。...
草山万兎(河合雅雄)さんの"賢治童話のナゾを解く"続巻です。
~賢治童話のナゾの扉を開けた、河合雅雄(草山万兎)の快心作!~
自然との共生関係を超えて、一体化する境地へ。ゴリラやゲラダヒヒ研究の世界的権威である河合雅雄さんが、宮沢賢治の童話の解説に取り組みノーベル賞的発見をしました。
「そうか、賢治はそう言いたかったのか」と思わず膝を打つことでしょう。「不思議な感じが残る」「動物がたくさん出てくる」童話を各巻で取り上げました。
河合さんのナゾ解き解説とともにお楽しみください。【シリーズ全4巻】
目次
どんぐりと山猫/「どんぐりと山猫」を読んで
狼森と笊森、盗森/「狼森と笊森、盗森」を読んで
さるのこしかけ/「さるのこしかけ」を読んで
林の底/「林の底」を読んで
洞熊学校を卒業した三人/「洞熊学校を卒業した三人」を読んで
若い読者のみなさんへ
- A6・192頁
- 定価 1,375円 (本体1,250円 + 税)
- ISBN978-4-88747-112-2