我と来て遊べや親のない雀 小林一茶句集

我と来て遊べや親のない雀 小林一茶句集

花嶋堯春 編

   ~ 俳人一茶から現代へ。十七音の励ましのメッセージ ~

 

自分を名乗るのに「我」を多用したところに、一茶俳句の特色がにじむ。

はばからず「我」「己」を使い、自己を打ち立てていった俳人・小林一茶(1763~1828)。彼は、私たちの生きている今と通い合う、近現代の入り口に立つ身近な人だった。

編者は花嶋堯春氏(元・信濃毎日新聞社・論説主幹)。一茶と同郷、長野の新聞に25年にわたって一面コラム「斜面」を書き綴った、気鋭の一茶イストが選ぶ全63句。

 

小林一茶の俳句の数々は、いわば五・七・五の十七音による日本人の`言葉の故郷´といってもいいでしょう。

 

ざっと二百年もの歳月を隔てていながら

「一茶は私たちと今の世を生きています。すぐれた詩は、言葉に命を吹き込んでくれます。世界一短い詩、たった十七音を通じ、一茶からの励ましのメッセージを共有していきたいと切に願います。」(編者あとがきより)

  • A6・160頁
  • 定価 1,650円 (本体1,500円 + 税)
  • ISBN978-4-88747-145-0