まどさんのうた
阪田寛夫 作
まどさん が大好きな阪田さんは、メモとペンを持ってまどさんを追いかけて、
とうとう まどさんの詩の一番深いところを聞きだしました。
「自分が 自分に生まれてきて うれしい」それが まどさんのテーマでした。
たとえば「ぞうさん」の歌のこと。
...ぞうさんの子は、鼻がながいねと悪口を言われた時、しょげたり腹を立てたりする代わりに、一番好きな母さんも長いのよ、と誇りをもって答えた。
だからこの歌は、ゾウに生まれてうれしいゾウの歌、と思われたがっているでしょう。...
歌が"そう思われたがっている"というまどさんの言葉もふしぎですが、そうか、と受けとめる阪田さんも、何か大きなことに気がついた人なのでしょう。
まど・みちおさんの詩の、いちばん深いところを聞き出して、そのヒミツを惜しげもなくぜんぶ書いてくださったのがこの一冊です。
- A6・160頁
- 定価 1,650円 (本体1,500円 + 税)
- ISBN978-4-924684-50-8