ねこ はしる

ねこ はしる

工藤直子 作

のろまでドジだけれど気持ちの優しい、子猫のラン。
池の魚と仲よしになって、いつしか二人は心を通わせ、ともに成長します。
ところがある日、魚がほかの兄弟猫に見つかって、魚とり競争が行われることに。
前の晩、魚は静かな声でランにこういいます。

「きみにたべられたいんだ
 ...ともだちのきみになら
 <たべられる>のじゃなく
 <ひとつになる>気がするんだ」

ランが悩んだ末、心に誓った哀しくもたくましい決意とは?...

このお話は、お芝居になって、各地の学校やサークルで上演されています。

  • A6・160頁
  • 定価(本体 1,500円+税)(2021.8.4より新価格)
  • ISBN978-4-924684-48-5