サトウハチロー詩集
サトウハチロー 詩
「ちいさい秋みつけた」「リンゴの唄」「うれしいひな祭り」...
広く世にうたい継がれる童謡・歌謡の、これらの歌詞は、
サトウハチロー(1903~1973)によるものです。
詩作の真髄を、童話屋・詩文庫シリーズの一冊に編みました(全51篇)。
ハチローを最初に国民的な詩人にしたのは、「リンゴの唄」と「長崎の鐘」の二篇。
先の戦争に負けて悲嘆にくれる日本人を元気づけた「リンゴの唄」、
原爆で悲惨な目に遭った人々を、なぐさめ・はげました「長崎の鐘」。
また「おかあさん」についての温かい詩が数多くあります。
古今和歌集仮名序に模していえば、そのうたは、
「人の心を種として/天地を動かし/鬼神をもあわれと思わせ/猛き武士の心をなぐさむる」。
サトウハチローの詩が今日なお、災害や疫病に苦しみ悩む人びとを、
なぐさめ・はげます力になることを祈ります。
- A6・160頁
- 定価(本体 1,500円+税)
- ISBN978-4-88747-141-2