雪
三好達治 著
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。
(「雪」)
蟻が
蝶の羽をひいて行く
ああ
ヨットのやうだ
(「土」)
詩人・三好達治は1900年大阪生まれ。
処女詩集『測量船』で高い評価を得たのち、フランスの詩人ボードレールの詩やファーブル『昆虫記』の翻訳も手がけました。
谷川俊太郎さんの才能を見出し、『二十億光年の孤独』に賛辞の序詩を贈ったのも三好さんです。
詩文庫のラインナップに迎えるにあたって、多くの詩作のなかから、作風が美しく結晶したものを選びました。
- A6・160頁
- 定価(本体 1,500円+税)(2021.2.3より新価格)
- ISBN978-4-88747-101-6