二百年の時をこえて。
「我と来て遊べや親のない雀」
この一句に象徴されるように、小林一茶は、はばかることなく「我」を名乗り、弱さや孤独、ささやかな喜びを、そのまま十七音に刻みました。だからこそ一茶の俳句は、過去の名句ではなく、いまを生きる私たちのすぐそばで息づいています。
本句集は、一茶と同郷・信州の地で長年ことばを紡いできた花嶋堯春氏が選んだ全63句。俳人・一茶の視線を通して、人生の痛みやぬくもり、そして生き抜くための小さな励ましが、静かに、しかし確かに届きます。
五・七・五という世界一短い詩に宿る、日本人の「言葉の故郷」。
二百年を隔ててもなお、一茶は私たちと同じ時代を生きている——。
この句集が、日々の暮らしの中で、ふと立ち止まり、前を向くための一冊となることを願って。
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